キャンプ概要
Katsuiku Academyでは2018年の冬に中高生向けの通いのキャンプを行いました。こちらのページではそのうちの武蔵野で行われたウィンターキャンプの概要を共有しております。
- テーマ:人口減少
- 日程:2018年12月24日-27日
- 人数:35名
- 対象:中学1年-高校3年
- 場所:武蔵野大学中学校・高等学校

スケジュール
下記のスケジュール表では主なワークショップをピックアップし、記載しております。下記のコンテンツに加えて花火などを含めた楽しい活動や地の利をいかしたアクティビティも実施されています。
午前 | 午後 | |
DAY 1 | オリエンテーション | グロースマインドセットを身につける |
DAY 2 | チームプロジェクト:問題の深堀 | スカベンジャーハント |
DAY 3 | 相手に伝わるプレゼン方法 | フィードバックの重要性 |
DAY 4 | チームプレゼン:「人口減少」 | 振り返り |
キャンプレポート:
上記のスケジュールの一日のハイライトをまとめたレポートを紹介しております。キャンプの雰囲気を共有できればと思います。
【Day 1: オリエンテーション:世界で活躍するマインドセット】
初日のオリエンテーションでは、今回のテーマである世界で活躍するためのマインドセットとプロジェクトチームで取り組む「人口減少」が共有されました。 また、初めて会う仲間が多い中、緊張をほぐすためにお互いの自己紹介・アイスブレークを行い、周りの参加者やファシリテーターと円滑にコミュニケーションする環境を作るためのアクティビティやゲームを実施しました。
午後にはプロジェクトチームに分かれて人口減少の課題に取り組み始めました。そもそも人口減少によってどのような影響が出てくるのか、なぜそれを問題だと感じているのか等を考え始めました。世界のトップ大学や企業なども活用しているデザイン思考という問題解決方法を用いて、チームとしてテーマの深堀をしながら作業を進めました。
午後の後半はキャンプを通して一日の振り返りを行う小グループ:アドバイザリーグループ(以下、Aグループ)での活動が始まりました 。Aグループの人数は各グループ4〜5名で、日中に活動するプロジェクトチームとは異なります。Aグループには各1名ファシリテーターが担当として付き添い、キャンプ期間中はなんでもお互いに共有できるいわば家族同様のグループです。
また翌日がクリスマスということもあり、今回はAグループのメンバー同士でプレゼントを作って交換するシークレットサンタというイベントに向けてクリスマスのオーナメントの作成を行いました。相手のことを想って真剣にプレゼント作成に取り組んでいる中では初日にも関わらず、すでにたくさんの笑い声や笑顔が見受けられました。

【Day 2: チームプロジェクトとスカベンジャーハント】
2日目は、チームプロジェクトをさらに進めていき、各チームが人口減少によって影響されている問題をそれぞれが選び、またどのような人(詳細を含めた人物像・ペルソナ)がその問題を抱えているのかを考えながら取り組んでいきました。
また、途中経過をお互いに発表した中間発表では 、各グループが現在困っていること、他の参加者やファシリテーターに聞きたいことなども含めて発表を行いました。お互いのプレゼンテーションや課題に対しての関心がとても高く、発表しているグループからの質問に対してたくさんの参加者が手を挙げている姿が見られました。
午後にはチームビルディングを目的としたスカベンジャーハントが行われました。参加者はチームとともに暗号を解いて、様々なミッションに挑み、学校の校舎である迷宮から脱出することを目的に挑戦しました。ピアノを弾いて暗号を解いたり、ボールで的を当てるミッションでポイントを稼いだり、キャンパスをはしゃぎながらチームとして回っている姿からは、日中のプロジェクト活動からさらにチーム内の仲が深まっていることが伝わってきました。
一日の終わりではAグループで昨日作成したシークレットサンタのプレゼントとともに褒め言葉を添えてお互いにプレゼントの交換を行いました。恥ずかしがりながらも素直にお互いのプレゼントと言葉を受けとめており、いつもとは異なるクリスマスを過ごしました。

【Day 3: アイデアを積み重ね、アイデアを素早く形にする重要性 】
すでに折り返し地点に入った3日目では、チームとして深堀りやペルソナ作りを行なってきた課題に対して解決策の発案に移りました。チームとしてどのようにしたらアイデアを出しやすい雰囲気を作れるのか、お互いのアイデアに積み重ねることで議論を活発化できる方法を実践しながら身につけていきました。
翌日に迫ってきた最終日には解決策のプレゼンテーションを行うため、自分たちのアイデアをプレゼンテーションという形に落とし込む課程へと進みました。デザイン思考でも重要視されるプロトタイプ:アイデアを形にするという段階です。 素早くプロトタイプを作ること、フィードバックをもらって何度も繰り返し行うことの重要性を体感するアクティビティを行い、プレゼンテーションに磨きをかけていきました。

【Day 4: 最終発表と振り返り】
午前中に発表を行うと共有されて、一気に火がついた参加者達はそれぞれのグループで作り込んでいたプレゼンテーションにどんどん取り組んでいきました。解決策のアイデアがまだ決まっていなくて焦っているグループやプレゼン方法で悩んでいるグループなど、それぞれの段階で必死に仕上げにかかっている真剣な姿が見られました。
午前中の最後に行われたプレゼンテーションは、各グループが堂々とみんなの前で発表している姿が印象的でした。前日に共有されたプレゼンテーションはプレゼントというコンセプトを全員が体現してくれ、観客からはたくさんの拍手や掛け声等でお互いを応援し合う姿が見られました。
最終日の昼食はピザを囲んだ立食パーティーが行われ、参加者はプレゼンテーションが終わり、大きな達成感と安堵感のもと楽しそうな表情で話し合っていました。4日間という限られた時間の中で初対面の人たちとともに答えが一つとは限らない大きな課題に取り組みプレゼンテーションという一つの形を作れたのは大きな自信に繋がると思います。
午後に行われた振り返りではお互いとの別れを惜しみながら、お互いに寄せ書きを書きあったり、写真を取り合ったりしながら過ごしました。最後に円になってキャンプを全員で振り返っている中では今回のキャンプで気づいたことやキャンプ前の自分に送りたいアドバイスを考えていただきました。
「 今まで褒めてもらうことがほとんどなく自信がなかったけど、キャンプで自信を持つことができた。参加前の自分にもっと自信を持つようにアドバイスしたい」
「反対意見を悪口ととらえるのではなく、フィードバックとして受け取るなど捉え方によって全然違うことがわかった。参加前の自分に反対意見も貴重な意見であるとアドバイスしたい」
などそれぞれがたくさんの想いを共有していただきました。

今後のキャンプに関して
Katsuiku Academyでは今後も中高生向けのサマーキャンプを実施していく予定です。今後のキャンプの詳細に関してはキャンプページをご覧ください。皆さんとキャンプでお会いできるのを楽しみにしています。
Next Education Awardという教育者を表彰するアワードを設立しました。
第一回目となるアワードに関する詳細を知りたい方は下記をご覧ください。