キャンプ概要

Katsuiku Academyでは2018年の春休みに中高生向けの宿泊キャンプを白馬村で行いました。こちらのページではスプリングキャンプの概要を共有しております。

  • テーマ:国際交渉(気候変動)
  • 日程:2018年3月29日-4月3日
  • 人数:24名
  • 対象:中学1年-高校3年
  • 場所:長野県白馬村

スケジュール

下記のスケジュール表では主なワークショップをピックアップし、記載しております。下記のコンテンツに加えて気球体験や白馬の大自然を活用した課外活動などを含めた楽しい活動やアクティビティも実施されています。

  午前 午後
DAY 1 オリエンテーション コミュニティのルール作り
DAY 2 自己理解:ライフグラフ 国際交渉とは?
DAY 3 ヒーローズ・ジャーニー フィードバックの重要性
DAY 4 プレゼンの準備 国際交渉の準備
DAY 5 白馬の大自然でのリフレッシュ 国際交渉シミュレーション
DAY 6 チームの最終発表 振り返り

キャンプレポート:

上記のスケジュールの一日のハイライトをまとめたレポートを紹介しております。キャンプの雰囲気を共有できればと思います。

【Day 1: オリエンテーション】

初日はまず、自己紹介・アイスブレークを行いました。周りの参加者やファシリテーターと円滑にコミュニケーションする環境を作るためのアクティビティやゲームを実施しました。また、お互いが気持ちよく過ごすために実現したいことを各自が付箋に書き共有し、コミュニティとして実現したいことに関しては参加者たちが決めていきました。

夜には、キャンプを通して一日の振り返りを行う小グループ:アドバイザリーグループ(以下、Aグループ)を作りました。Aグループの人数は各グループ4〜5名で、日中に行うグループ活動のチームとは異なります。Aグループには各1名ファシリテーターが担当として付き添い、キャンプ期間中はなんでもお互いに共有できるいわば家族同様のグループです。毎晩このAグループで集まり、その日の振り返りを行い、全体の生活や日中での活動で起こった、良いこと・悩んでいること・改善したいことなどを共有し、次の日の自分たちのアクションに役立てられるようにしました。

 

【Day 2:自己理解と国際交渉】

2日目は、今回のテーマである「国際交渉」と「自分の理解を深めること」が発表されました。午前中の授業では、自分の理解を深めるために、今までの人生を線グラフで表す「ライフ・グラフ」を作成し、参加者同士で共有しました。それぞれの人生の浮き沈みやターニングポイントが共有され、普段は話すことがないこともお互いに話し合っている姿がとても印象的でした。

午後の授業では、交渉術に関して学びました。トランプカードを使ったアクティビティを通じて交渉に挑んでいただきました。それぞれのチームの戦略が異なり、お互いに交渉する中で、他のグループと手を組み自分の戦略を変えるグループや最後まで自分たちだけで自らの道を貫くグループ等それぞれの個性が表れていました。また交渉は身近なものであることを実感していただくため、「親との門限に関する交渉」「先生と課題の採点に関する交渉」「友人と休日の過ごし方に関する交渉」等の親しみやすい状況を元に自分達ならどのように交渉に挑むかを演劇で発表してもらいました。お母さん役を演じる男子やマッチョな友人役を演じる女子など個性溢れる演技力を発揮していただき、個々人がそれぞれの殻を破り始めているのが見受けられました。積極的な演劇では大きな笑いがいくつも起こり、交渉術について学ぶだけではなく、それぞれの個性を理解する機会にもつながりました。

 

【Day 3: 気球体験とヒーローズジャーニー】

3日目は、朝の6時前に宿泊先を出発し、熱気球体験をしました。単純に熱気球に乗るのではなく、コミュニティ全体が力を合わせて熱気球の立ち上げから行う貴重な体験を行いました。200キロのカゴを運んだり、30メートル以上ある気球の布を綺麗に広げたり、協働しないと決して立ち上がらない気球を見事に立ち上げることに成功しました。

宿に戻ってからは自分の理解を深める授業として「ヒーローズ・ジャーニー」について学びました。米国の神話学者ジョゼフ キャンベルが発表した理論で、彼は数々の神話を研究していくうちに、あらゆるストーリーに一連の流れがあることに気づきました。その流れを「ヒーローズ・ジャーニー」と命名しました。今回のキャンプではグループに別れてそれぞれのライフ・グラフ等を活用しながら一つの「ヒーローズ・ジャーニー」に沿ったストーリーを作成することが課されました。

午後には早速作成したストーリーをファシリテーターに披露し、フィードバックをもらうセッションが行われました。フィードバックを受けることでより良いものを作ることが可能であることを各グループが実感し、自分達のストーリーをさらに磨き上げていきました。

【Day 4: 国際交渉の準備】

4日目の午前中はヒーローズ・ジャーニーのストーリー作成に取り組みました。3日目にもらったフィードバックを受けて、またライフ・グラフの共有からやり直すグループやストーリーの根幹となるメッセージ・教訓について議論を重ねる等、それぞれのグループが必要な作業に励みました。

午後は国際交渉でのグループでそれぞれが担当する国や地域が発表されました。米国、中国、インド、EU(ドイツ)、その他途上国(マーシャル諸島)、その他先進国(オーストラリア)に別れて、翌日の気候変動の国際交渉シミュレーションに向けて戦略を練っていきました。

夕食後はタレントショーが行われ、全部で12組の参加者がそれぞれの特技を披露してくれました。テニスボールを使ったジャグリング、リフティング、バク転などを含めた体操、歌とバレーとバイオリンのコラボレーション等、幅広い特技が発表されました。

【Day 5: ロゲイニングと国際交渉】

5日目の午前中は、白馬の大自然を堪能するロゲイニングというアクティビティを行いリフレッシュしました。ロゲイニングとは、各グループがコンパスと地図を使い、90分間の時間内で決められた複数のポイントを回りながら点を稼ぐゲームです。

午後の授業では前日に準備を進めた国際交渉のシミュレーションが行われました。MITや米国の環境NGOが作成した気候変動のシミュレーション・ツールを使用して、生徒が各国の交渉担当者となって「温暖化」について議論を重ねました。テーマは「2100年までに4.2度上昇すると言われている温暖化を、どのように各国が協力し、上昇を2.0度まで下げることができるか」。参加者全員が最後まで自分の国の役割から外れることもなく、自分ごととして議論に挑んでいた姿が非常に心強かったです。

 

【Day 6: 最終発表+振り返り】

最終日は、朝からそれぞれのグループが作成してきたヒーローズ・ジャーニーの発表が行われました。自分の最大の弱みをストーリーや発表に全てのグループが組み込んでおり、人前で堂々とそれらを発表できる勇気に感動しました。また、全てのプレゼンテーションから、各グループがこの6日間を通して、自分の人生や価値観、またグループメンバー達と真剣に向き合っていたのが感じ取れました。

最後の昼食は、参加者の提案により、外で食べることになり、青空の真下で美味しいカレーをみんなで一緒にピクニックスタイルで食べました。大きな円でお互いの顔を見ながら今回のキャンプでの学び、今後その学びをどのように活かしたいかを共有しました。

「このキャンプで失敗を恐れないことを学んだので、この経験をこれからの学校生活にも生かして行動していきたいと思います」

「これまで名前しか知らなかった国や、なんとなく知っている国の実情について関心を持って調べることができた。ただ単純な知識だけでは、国際交渉が成り立たないことが身をもって知れた」

「史上最高に楽しかった6日間でした。私自身を否定せず、受け止めてくれたり、1つの考え方に囚われていた私にいろいろな考え方を与えてくれる仲間と出会えて本当に良かった」

 

2020年のキャンプに関して

Katsuiku Academyでは2020年の夏も中高生向けのサマーキャンプを実施します。2020年のサマーキャンプの詳細に関してはキャンプページをご覧ください。皆さんとキャンプでお会いできるのを楽しみにしています。