「学校教育は子どもたちにどんな影響を及ぼしているのか?どんな能力を育てているのか」
「学校教育や子どもを取り巻く大人にとって必要なことは何か?」
こんなことを考えたことはないでしょうか。

この問いに対して真摯に考え、発信し続けたのが、ケン・ロビンソン卿(きょう)です。そして2020年8月、大きな訃報が全世界を巡りました。ケン・ロビンソン卿が8月21日に70歳で亡くなられたというニュースです。

彼が2006年に発信した「Do schools kill creativity?:学校教育は創造性を殺してしまっている」は、世界で最も視聴されたTED Talkです。この動画は6000万回超のオンライン再生数を記録しただけでなく、160カ国・3億8000万人に視聴されたと言われています。

No.1 TED talk

創造性を育むことの大切さを訴え続けたケン・ロビンソン卿が本当に伝えたかったこととは何だったのか。彼の有名なTED talk3つと最後に残した動画、合計すると約1時間の長さの動画をまとめて簡単に読めるよう、内容をわかりやすく要約し紹介します。

目次
1:ケン・ロビンソン卿 (Sir Ken Robinson) とは?:世界で最も視聴されたTED talkの話者・教育者
2:ケン・ロビンソン卿の有名なTED Talkとその要約
 2-1: 学校教育は創造性を殺してしまっている~Do schools kill creativity? 要約:TED2006
 2-2: 教育に革命を!~Bring on the learning revolution! 要約:TED2010
 2-3: 教育の死の谷を脱するには~How to escape education’s death valley 要約:TED 2013
3: おわりに: ケン・ロビンソン卿が最後に伝えたかったこと
 新しい日常を創ろう :2020年8月23日に公開された動画


1:ケン・ロビンソン卿 (Sir Ken Robinson) とは?:世界で最も視聴されたTED talkの話者・教育者

ケン・ロビンソン卿は英国リバプール出身の作家・教育者です。4歳でポリオ(小児麻痺)を患った彼は、11歳まで特別支援学校に通い、その後 Liverpool Collegiate Schoolに進学しました。Bretton Hall College of Education(2001年にリーズ大学に統合、2007年に閉校)で教育と演劇を専攻し、ロンドン大学大学院で演劇教育を研究し博士号を取得しました。

芸術教育における功績

ケン・ロビンソン卿の最初のキャリアとして、イングランド・ウェールズ地域の芸術教育の発展のために、学校における芸術プロジェクトのディレクターを務めたことが挙げられます。このプロジェクトでは2000人の教員と芸術家・公務員がネットワークとなり300の企画を進め、英国の芸術教育のナショナル・カリキュラムを創り上げていきました。

また1900年代後半には、芸術教育における重要著作を複数発信しました。彼の本は、博士課程在学中に英国学校評議会の3年プロジェクトの集大成として著した「演劇を通して学ぶ (Learning Through Drama)」(1977) をはじめ、現在世界中で芸術教育の主たる教科書となっている「学校における芸術教育: 目的・実践と展望 (The Arts in Schools: Principles, Practice, and Provision)」(1982:共著)、「芸術と高等教育 (The Arts and Higher Education)」(1984)、「芸術と継続教育 (The Arts in Further Education)」 (1986:共著) などです。

教育における創造性と文化の重要性を世界に説く

その後ケン・ロビンソン卿はワーウィック大学教育学部で教授を務め、1998年にはイギリスの創造性と教育・経済についての行政委員会で座長を務めました。ここでまとめたレポート「All Our Futures: Creativity, Culture and Education」はイギリスだけでなく世界中の教育に、創造性をはじめとする非認知能力を育てることの大切さに目を向けさせる影響を与えました。また同年に彼は英国文化創造教育アドバイザリー委員会の委員長にも就任しました。

2001年から2005年までは米国ロサンゼルスのゲッティ博物館で教育と創造に関するシニアアドバイザーとして活躍し、2006年には前述した伝説のTED talk「Do schools kill creativity?:学校教育は創造性を殺してしまっている」を発表します。


2000年代に入り彼の著作による発信は「創造性に価値をおき育てることの重要性、現行の教育システムの変革」へと軸を移していきます。
2001年の「パワー・オブ・クリエイティビティ 個性と才能を思いっきり引き出そう!」、2009年の「才能を引き出すエレメントの法則 (共著)」、2013年の「才能を磨く (共著)」という3つの本の中で、個性と才能を伸ばすための具体的な方策を説きました。
2015年の「CREATIVE SCHOOLS 創造性が育つ世界最先端の教育」・2018年の「You, your child, and school : navigate your way to the best education (未邦訳) 」では、子どもの創造性・想像性を生み出す多くの取り組みをレポートしながら、子どもたちが能力を高める教育・学校はどのようなものなのかを解説しています。

次の段落では、「Do schools kill creativity?:学校教育は創造性を殺してしまっている」をはじめ、彼のTED talkの要約を紹介しながら、彼の主張を理解していきます。

TED talks

2:ケン・ロビンソン卿の有名なTED Talkとその要約

ケン・ロビンソン卿はTEDで2006・2010・2013年と3つの講演を行いました。そのそれぞれがアイデアとインスピレーションにあふれています。いずれも18分程度の講演ですが、ここでは1動画3-5分程度で読める要約を共有します。ぜひ読んで自分や自分の周りの教育について考えてみてください。

2-1:学校教育は創造性を殺してしまっている~Do schools kill creativity? 要約:TED2006

人間の創造性について

創造性について3点話します。1点目、私たちは創造性を様々な形で表現し、またその幅はとても広いこと。2点目に、創造性は未来に一体何が起こるのかを予測不可能にしてしまうものだということ。3点目に、子どもたちが持っている才能・潜在能力・独創性について。子どもは比類ない才能を持っており、子どもは自分の中に才能を発見すると没頭するということについて私たちは納得しているでしょう。創造性とは、「独創的で価値あるアイディアを構築するプロセス」のこと。そして創造力は、様々な分野や価値観の相互作用によって生まれます。

教育制度による科目の優劣、そして現在の公教育の目的と課題

地球上どこの教育制度にあっても、科目の優劣があります。どこにおいても数学と語学がトップで、次が人文科学です。一番評価されていないのは芸術系科目。子どもが成長するにつれ、腰から上へとだんだんと教育し、最後は頭にフォーカスします。それも左脳だけを訓練していきます。

その理由は、制度全体が作り上げられた19世紀以前にあります。教育制度は産業主義社会のニーズから生まれ、科目の優劣は2つのことから決められました。
1つ目、働くために有用な科目が最優先。2つ目、学力。学校の成績だけがいまや知性だと思われています。世界中に広がる今の学校教育が大学に入るために敷かれた長い道のりです。その結果、無数の天才的で創造性あふれる人たちが「自分は才能がない」と感じています。学校は彼らの才能を評価しないどころかダメだと烙印を押してしまっています。

学力インフレと雇用について

テクノロジーとその進歩が、労働環境や人口の増大に大きな影響を与えています。今や大学の学位がまるで意味をなさなくなりました。今や学士ではなく修士、時には博士号が必要になってきたからです。大学教育のインフレが起こっています。根底から教育制度が変わりつつあり、抜本的に知性の意味を考え直す必要があります。

人類生態学という概念を取り入れよう

我々の未来への唯一の希望は、人類生態学という新しい概念を取り入れること。人類生態学とは、人間は豊かな可能性を持っているという新しい考え方を築き上げる学問です。これまでの教育は、地表を削いで石炭を直接取り出すように、私たちから特定の物だけを発掘してきました。でも将来それはもう役立ちません。私たちは次世代の人間を教育するための根本的な理念を再考しなければならない。私たちに残された唯一の方法は、人間の限りない創造性が私たちの生を豊かにすることを知り、子どもたちが未来の希望であると認識することです。子どもをあるがままに育てなくてはいけません。私たちが未来を見ることはないかもしれませんが、子どもは未来を生きていくのです。私たちの役割は子どもたちが未来を創る支えとなることです。


2-2:教育に革命を!~Bring on the learning revolution! 要約:TED2010

環境問題は2つある:自然環境・人的環境。自分の才能を理解し、仕事を楽しめているか?

自然環境問題のほかに、人の環境の問題があります。つまり基本的に私達は自分の才能をうまく活かせていません。大多数の人は人生において自分の才能が何なのかわからず、そもそも才能があるとも思っていません。

また、自分の仕事を楽しめない人が大勢います。この人達は人生を黙々と耐えて生きるだけです。仕事から喜びを見いだすことはなく、楽しむというより「耐えながら週末が来るのを待つ」のです。一方で、仕事が大好きで、他のことをするなんて考えられない人もいます。やめろと言われたりしたら「訳が分からない」という顔をするでしょう。 彼らにとってそれは自分の存在に関わることだからです。しかし、このような生き方をしている人は多くありません。

教育の課題:これまでの考え方を再構築しよう

その原因はいろいろとあり、大きな原因の一つは教育にあります。教育はある面で多くの人を「その持って生まれた才能から引き離すもの」だからです。人の才能は天然資源と同じで深い場所に埋もれていて、探さないと見つかりません。才能が現れ出る状況を作る必要があります。教育がそのための手段だと思うかもしれませんが 、実は多くの場合そうなっていません。現在世界中で教育システムの改善が進められていますが、十分ではありません。改善では役に立たないのです!破綻しているモデルを改良するだけだからです。

必要なのは、教育の「進化」ではなく 教育の「革命」なのです。教育は全く別のものにならねばなりません。

教育において、囚われていることが2つあります。1つは「一本道」という考えです。スタートして規定のコースを走り、すべて正しくやればあとの人生は安泰という考え。教育の最大の山場は「大学に入ること」だと思っています。人生は一本道ではなく、もっと絡み合っているものです。人間社会は才能の多様性によって成り立っています。単一の能力によってではありません。重要な課題は、能力と知性についての私たちの考え方を再構築することです。

もう1つは画一性です。私達は教育システムをファストフード産業をモデルに構築しました。外食産業には 二つの品質保証モデルがあります。その一つはファストフードで、すべてが標準化されています。もう一つはザガットやミシュランのレストランで、標準化されずその地方の特色を生かしたサービスを提供します。私たちは教育のファストフード化を推進してきました。ファストフードが私たちの肉体を蝕むように、教育が私たちの精神と活力を蝕んでいます。

多様な才能と情熱が創造性を育む

人間の才能は途方もなく多様性に満ちており、人の才能はみな異なります。最近知ったのですが、私は子どもの頃ギターを買ってもらいました。実は同じ頃に、エリック・クラプトンも最初のギターを手にしていたんです!私に言えるのは、「まあ、エリックにはうまくいったね」ということです (笑) 私はダメでしたけど!良い音色は出ませんでした。いくら一生懸命に弾いてもまったくダメでした。

また情熱が違ったのです。人は本当に好きなことに上達するもので、情熱が大切なのです。精神と活力をたぎらせるものが大事なのです。大好きなことや得意なことをしているときには、 時間の過ぎ方が異なります。多くの人が教育を見限るのは、教育が心の糧にならないからです。活力や情熱をかき立てないからです。


才能を花開かせるために、条件を整えること。教育の個別化を進めること

教育のモデルを変える必要があります。教育を工業的・製造業的モデルから脱却させる必要があります。このモデルは直線的・画一的であり人を一緒くたに扱います。

人の成長の結果を予言することなどできません。できることは、農夫のように花開く条件を整えることだけです。

教育の改革・変革は、同じシステムのコピーではできません。個々の状況や実態に合わせて教育を個別化することが大切です。これが未来につながる解決方法です。無理を押して新たな解決策を求めるのではなく、個人個人のカリキュラムに基づき、外的な支援を得ながら皆がそれぞれの状況に合わせ解決策を探求できる運動を、教育の場に作り出すことです。

この会場にはビジネス、マルチメディア、インターネットなどの素晴らしいリソースを持った人たちが集まっています。これらの技術を、優れた教師の能力と合体させることで、教育に革命を起こすことができます。私たちだけでなく、私たちの子どもたちの未来のために。

Child with creativity


2-3:教育の死の谷を脱するには~How to escape education’s death valley 要約:TED 2013

米国での教育の現状

『落ちこぼれゼロ法』成立の背景で、何百万という子どもたちが落ちこぼれています。地域によっては、6割もの子どもが高校を中退しています。先住民コミュニティの場合、8割が中退します。しかし落ちこぼれ問題は氷山の一角に過ぎません。そこで考慮に入っていないのは、通学はしていても、真面目にやっていない、楽しんでいない、実のある恩恵を何も受けていない子どもたちです。

これはお金の問題ではないのです。アメリカは他の国と比べ、教育にお金をかけています。 学級のサイズも多くの国より小さく、教育を改善するための何百という活動が毎年行われています。問題は、みんな間違った方向を向いていることです。人生が豊かに花開くための3つの条件がありますが、それが教育風土によって否定され、教育が教師には単なる労働、生徒には我慢するだけのものになっているのです。

人生が豊かに花開くための3つの条件とは?:多様性・好奇心・創造性

1番目の条件は、人間とはそもそも多種多様な存在だということです。『落ちこぼれゼロ法』の教育は、多様性ではなく画一性に基づいています。学校がするように求められているのは、ごく狭い範囲の領域で子どもの能力を見るということです。

 『落ちこぼれゼロ法』の影響の1つが、科学技術(STEM)分野の偏重です。STEM分野は確かに重要です。必要には違いないですが、それで十分ではありません。 教育は芸術・人文・体育にも、同様に重きを置くべきです。

子どもが一番伸びるのは、広範なカリキュラムにより様々な才能が認められる場合であって、限定した場合ではありません。ちなみに芸術はそれ自体重要なだけでなく数学も伸ばします。それ以外の方法では触れられることのない子どもたちの才能に触れるからです。

2番目の条件は、好奇心です。子どもの好奇心に火を点けることができれば、さほど助けなくとも子どもたちは自分で学んでいきます。子どもは生まれながらの学習者なのです。好奇心は達成のための原動力です。世界を見てもアメリカ国内を見ても、学校が教師より優れていることはありません。教師は学校の成功の源泉なのです!教えるというのは クリエイティブな仕事です。

教えることの本質は配達・伝達ではありません。教師は単なる情報の受け渡し役ではないのです。優れた教師もそれはしますが、それだけでなく、導き、刺激し、引き出し、関わるのです。

教育は、学びのためのものです。学びのない所に、教育はありません。教師の役割は、学びを促すこと。それに尽きます。

私が思うに、問題は教育が教え学ぶことより、テストすることに重点を置くようになったことにあります。テストは重要で、標準テストにも役割はあります。でもテストが教育の中心になるべきではありません。テストは学びを助けるものであって、妨げるものであってはいけません。

3番目の条件は、人間は本質的にクリエイティブだということです。2つとして同じ履歴書がないのは、そのためです。私たちは自分の人生を築き進みながら、作りかえていきます。創造性は人間に共通するものです。だから人間の文化はこうも興味深く多様で動きに富んでいるのです。他の可能性や選択肢を絶えず思い描きながら、私たちは人生を形作っていきます。教育の役割は、この創造力を呼び覚まして伸ばすということです。ところが現実にやっているのは「標準化」です 。


世界のGood Practiceに目を向ける:フィンランドの例

フィンランドはよく数学・科学・読解力のランクでトップになっていますが、この結果からは、現行のテスト科目について優秀だということしかわかりません。そこがテストの問題点です。他の重要なことに目を向けないのです。

フィンランドで肝心なのは、テスト科目だけにこだわっていないということです。教育に対して幅広いアプローチを取っていて、人文・体育・芸術にも力を入れています。

またフィンランドには標準テストがありません。少しはありますが、そのために早朝学習で対策をしたりはしません 。

フィンランドから来た人達に最近お会いして、その方にアメリカの教育界の人が尋ねました 「中退者が多いのは頭の痛い問題ですよね?」 彼らは当惑しながら答えました 「中退というのはありません。どうして中退するんですか?問題を抱えている子がいたら、すぐ助けや支援の手を差し伸べています」 

教育を良くするためにできること:教育の個別化・教育者の地位の向上・教育の仕事の裁量を学校/教員に一任する

世界中の成績の良い所では皆やっていることが、あいにく今のアメリカではほとんど見受けられません。

1つは教え学ぶことを個別化するということ。成果を出している所では学ぶのは生徒であり、システムは生徒を巻き込みその好奇心・個性・創造力に応えるべきものと認識されています。そうしてこそ、生徒は学ぶようになるのです。

2つに教育者の社会的地位がとても高いということ。優れた人を教師にし、絶えず彼らを支え成長できるようにしなければ教育を改善することなど出来ないと、理解しています。能力開発というのは、コストではありません。投資です。成功している国はどこでもそれが分かっています。オーストラリア、カナダ、韓国、シンガポール、香港、上海、みんなそのことを知っています。

3つに彼らは教育の仕事を学校に一任しています。管理統制式の教育とは 大きな違いがあります。よく見られるのは中央政府や州政府が一番分かっているのは自分たちだと考え、指示を出すというものです。問題は教育は委員会や議会の中で起きるのではないことです。学校や教室で起きるのです。そしてそれをするのは、教師であり生徒です。彼らから裁量を取り上げたら、教育は機能しなくなります。現場の人々に権限を返す必要があります。

教育の課題を解決するために:教育の個別化・環境整備を進め「可能性の風土」を作り出す

肝心なのは、教育は機械的なシステムではなく人間的なシステムだということです。学校をやめていく生徒には、その人なりの事情や理由があります。退屈だったのか、意味がないと思ったのか、学校の外の人生の方が見込みがあると思ったのか。その時々での傾向はありますが、事情はいつでも固有のものです。

ロサンゼルスで最近代替教育に関する会議があり、出席してきました。代替教育の目的は子どもたちを教育の場に連れ戻すことで、共通する特徴がいくつかあります。個人個人に合わせていること、教師への強力なサポートコミュニティとの結びつき、広範で多様なカリキュラム、校内だけでなく校外でのプログラムがあることなど。それが機能しているのです。興味深いのは それが 「代替教育」と 呼ばれていることです。世界中の証拠が示すとおり、これが普通になれば「代替」の必要はないのです!

我が家から遠からぬところに、デスバレーという場所があります。アメリカで最も暑く乾いた土地で、何も育ちません。雨が降らないからです。そのデスバレーに2004年の冬、雨が降りました。ごく短時間に180ミリの雨が降ったんです。そして2005年の春にあることが起きました。デスバレーが、一面の花で覆われたのです。これが示すのは、デスバレーは死んではいないということです。眠っているのです。その表面下には、可能性の種があり、適切な条件が整うのを待っているのです。

優れたリーダーなら分かることです。教育におけるリーダーシップの役割は—これは国・州 ・学校、どのレベルにも当てはまることですが、管理統制であってはいけません。リーダーシップの真の役割は、環境を整えること。可能性の風土を作り出すことです。そうしたら人々は 、それに応じて想像もしなかったようなことを成し遂げるでしょう。

Death Valley with lots of plants and flowers

3: おわりに: ケン・ロビンソン卿が最後に伝えたかったこと

新しい日常を創ろう :2020年8月23日に公開された動画

ケン・ロビンソン卿が Call to Unite(新型コロナウイルス対策支援を目的とした24時間世界生配信イベント)のために収録した動画が、8月23日に公開されました。彼はそこでコロナ禍と環境問題~工業化、教育の標準化・画一化と現在の課題を述べた中で、3つの印象的なメッセージを繰り返しました。

「文化・条件が整えば、人は才能を花開かせる」
"People flourish when the cultures are right."

「アウトプットにフォーカスする必要はない。フォーカスすべきは、(可能性を尊重する)文化なのだ」
"Don't focus on output, focus on culture."

「やはり課題は、私たち自身がどのように学校教育に取り組むかだ」
"The problem is how we do school."

引用: Creating a New Normal - Call on Unite 
https://www.youtube.com/watch?v=lUvNTt6crFM

生徒として親として人間として、私たちはどのように教育に取り組んでいくか。どんな文化を育み未来を創造するか。ケン・ロビンソン卿が伝説のTED talkや最後の動画の中に残した課題・問いを反芻しながら、自分や周りの個性・可能性に光を当て、新しい日常を創っていきましょう。「私たちだけでなく、私たちの子どもたちの未来のために。」


◆参考リソース:
Sir Ken Robinson. com http://sirkenrobinson.com/ … ケン・ロビンソン卿ウェブサイト

TED「Do schools kill creativity?:学校教育は創造性を殺してしまっている」
https://www.ted.com/talks/sir_ken_robinson_do_schools_kill_creativity?language=ja

TED「Bring on the learning revolution!:教育に革命を!」
https://www.ted.com/talks/sir_ken_robinson_bring_on_the_learning_revolution?language=ja

TED「How to escape education’s death valley:教育の死の谷を脱するには」https://www.ted.com/talks/sir_ken_robinson_how_to_escape_education_s_death_valley?language=ja

Sir Ken Robinson – Ted Speaker https://www.ted.com/speakers/sir_ken_robinson?language=ja … ケン・ロビンソン卿TED紹介ページ