Katsuiku卒業生インタビュー 山本つぼみ プロフィール写真

山本 つぼみ

米Wesleyan University 在学中。柳井正財団奨学生。大阪府立箕面高校卒業。「地方公立高校」「留学経験ゼロ」「苦手科目は英語」のバックグラウンドから、全米9位のWesleyan Universityに合格。日本人初のミネルバ大学合格者でもある。特技は演劇・ダンスで、中高時代はプロの劇団に所属。高校ダンス部の全国大会では選抜メンバーとして出場。ビジネスコンテストなど様々なイベント・ワークショップの運営に関わった経験を持つ。現在は1年間の休学期間を取り、日本に戻ってきて一般財団法人活育教育財団及び株式会社エクサヴィザーズでインターンを行う。(*2016年度版の全米大学ランキングより。)


偏差値50の公立高校からアメリカ難関大学への挑戦

―― つぼみさんがアメリカの大学に行こうと思われた理由は何でしょうか?

Katsuiku卒業生インタビュー 山本つぼみ 偏差値50の公立高校からアメリカ難関大学への挑戦 

つぼみ:私はずっと普通の日本人家庭の中で生きてきたんです。周りの友達も高校に行った後は、普通に国内の大学に進学することが当たり前だと思っていました。実際私もそうだったんです。ただ、高校に入ってから海外経験のある先生に出会って、海外での経験、特に大学生活の話を聞いてて「もっと広い世界がみたい!まだ見たことのない新しい世界をみたい!」って胸が熱くなるのを感じたんです。私は新しいことに挑戦することが大好きですし、これだと決めると昔から集中力を発揮して一心不乱に取り組むことが得意でした。なので、海外留学に挑戦することも、新しい場所で一から始めることにもワクワクしていました。

色んな国がある中でアメリカを選んだのは、最初の2年間は好きな教科が選べて、3年目からは専門の学問を勉強する仕組みがあるリベラルアーツの大学がいいなと思ったからなんです。


アメリカ留学の挑戦を通して得た最後まで自分を信じる力とかけがえのない恩師の存在

―― アメリカの大学へ進学しようと決めた後は、何の問題もなく順調に進まれたのでしょうか?

つぼみ:熱意と情熱だけで「アメリカの大学に行こう!」と決意したのですが、実際は苦労の連続でした。実は私が留学を目指す中、大きなハードルが3つもあったんです。 それは、「情報不足、語学力、孤独感」の3つです。

私は普通の公立高校に通っていたので、海外進学を目指す生徒が周りにほとんどおらず、情報が全くなかったんです。留学を決意しても、「あれ?まず何が必要なんだっけ?」という所からの出発でした。その時は、とにかく人に聞きまくりましたね。説明会に行ったり、SNSで検索したりして、海外の大学にいってる日本人を見つけては自分が知りたいことをたくさん聞きまくりました。必死でしたね。そしてまた別の人を紹介してもらうなどして、輪はどんどん大きくなっていきました。元々、自分の能力の限界が分かっているので、頼れる人には「頼ってしまおう!甘えてしまおう!」という潔さが自分にはあると思っています。自分に素直になって、正直に人にサポートをお願いすれば、周囲の人たちは必ず助けてくれる。世界は自分にとって味方なんだと思える経験ができたのも良かったと思っています。

Katsuiku卒業生インタビュー 山本つぼみ アメリカ留学の挑戦を通して得た最後まで自分を信じる力とかけがえのない恩師の存在

そして何よりも克服しづらかったのが、孤独感なんです。海外進学を目指す子が周りにほとんどいなくて、自分はみんなと違うことをしている、自分の苦しみは誰も分かってくれない!と感じていました。ただ、その時私の辛さを受け止めて、話を聞いてくれる人が傍にいてくれたおかげで乗り越えることができました。特に日野田校長との出会いはとても大きかったですね。日野田校長は、生徒の可能性を本気で信じてくれるんです。何度も「大丈夫、君なら絶対にアメリカの大学に行ける。」と励まされました。自分では絶対に無理だと思っていても、日野田校長に言われると絶対に行ける!って思えるから不思議笑!

英語に関しては、勉強すればするほど、伸びることが分かったので、あまり細かいミスに気を取られないように勉強していました。あの当時は、寝ているときと、食べているとき以外はずっと英語の勉強をしていましたね。元々私の性格は、一言で例えると泳いでいないと死んでしまうマグロ。何かしていないと落ち着かない性格で、忙しく何かをしている方が居心地がいいんです。そんな私にとって、英語の勉強に没頭しないと大学に受からないという危機感は、集中力を持続させ続けるいい経験になりました。

今のアメリカの大学ではネイティブの生徒達に囲まれて、授業についていくのは大変で正直辛いことも多いです。ネガティブな気持ちになることももちろんあります。ただ、いつも困難にぶつかったときは、「さぁ、次はどうしよう!」と常にネクストステップを考えることを意識しています。


やりたいことを自由に思いっきりやることで見えてくる本当の自分

Katsuiku卒業生インタビュー 山本つぼみ やりたいことを自由に思いっきりやることで見えてくる本当の自分

――つぼみさんは情熱、行動力、自分を信じる力などたくさんの力をもっているように感じられます。どのような幼少期を過ごされていたのでしょうか?またその中で今の自分に繋がる印象的なエピソードがあれば教えてください。

つぼみ:私は一人っ子で、「やりたいことは何でもやりなさい」という寛容な両親の元で伸び伸びと育ちました。私の意思を常に尊重してくれていて、選択権はいつも自分にあるんだと感じていました。例えば、私はいったん何かにはまりだす止められなくなって、ずっとそれだけに集中してしまうところがあります。一時期、粘土でミニチュアのフェイクフードを作ることにはまったことがあって、来る日も来る日も粘土で作り続けていました。そんな時も両親は何も言わず、ただずっと静かに私の気が済むまで見守ってくれていました。

また小さい頃は、演劇の他にも、バレエ、ダンス、声楽にもはまっていて、気付けば一週間のほとんどはお稽古事で埋まっていました。全部自分がやりたかったことなので、忙しかったんですけど、楽しかったという記憶しかないですね。特に演劇ができた経験は大きかったと思います。演劇学校には、多種多様な人が集まってくるんです。年齢層もバラバラで、下は3才から上は60代の方までいましたね。バックグラウンドが全く違うメンバーが1年に1回のミュージカル上演を大きな目標にして、一致団結できた経験がすごく良かったです。当時はリーダシップをとることよりも、フォロワー(リーダーをサポートする役割)に回ることがが多かったのですが、それは役割としてフォロワーが好きということではなくて、私の頭の中で常に意識しているのは、「チームとして最大の効果を発揮するには、自分はどんな役割を果たすべきか」ということなんです。なので、リーダーシップを発揮して先頭に立って引っ張っていくこともあれば、フォロワーに回ってリーダーをサポートすることもあります。どんな役割でいたとしても、マインドは常に「チーム」としての在り方にこだわっています。そういう自分の思考マインドに気付けたことも良かったと思っています。


Katsuiku卒業生インタビュー 山本つぼみ 常に知的好奇心をもって一生学び続けていき

常に知的好奇心をもって一生学び続けていき

――まさにKatasuiku Academyはつぼみさんのようにイキイキと自分の人生を生きる子供たちを育てていきたいと思っているのですが、Katasuiku Academyが行っているプログラムに実際に参加されてみてどう感じられましたか?

つぼみ:私は高校時代にKatsuiku Academyの前身である、ImaginExのワークショップ参加したことがあったんです。当時のテーマは、身の回りで起きている課題を解決するだったと思います。正解がないテーマだったので、「あれ、いつもの授業とは違うな」という感覚がありました。ワークショップの中では、どんなアイディアを出しても大丈夫という安心安全な環境がそこにはありました。心理的な安全が確保されていると、どんどん色んなアイディアがでてきて、それをみんなでディスカッションしていくことができて面白いんです。「イノベーションってこうやって生まれるんだな」と体感することができました。このワークショップが終わってからも、周囲の中にある問題を発見したときに、「なんでこの問題が起きているのかな?どうやったら解決できるようになるのかな?」と考えるようになったことは、1つの大きな成長だったと思います。

今の教育に特に必要なこと「気になったことを調べる力」「知的好奇心からの探究心」をKatsuiku Academyのプログラムで学ぶことができたと思います。ちょっとした些細なことでも疑問に感じて、調べたり、追及していく力がないと、一生学び続けられないし、成長できないと思っています。


たくさんの人のポテンシャルを引き出し、輝かせていきたい

――今後つぼみさんは何をやっていきたいと思いますか?

Katsuiku卒業生インタビュー 山本つぼみ たくさんの人のポテンシャルを引き出し、輝かせていきたい

つぼみ:私は将来、「人や組織がもっているポテンシャルを引き出せる仕事」をしたいなと思っています。というのは、今自分が輝くことができているのは、高校で出会った先生達、大学の教授達、そして、家族や友達が最後まで自分を信じて、応援してくれたからなんです。自分でも思ってもみなかった才能やポテンシャルを引き出してくれたからこそ、今の自分があると思っています。大学を卒業した後は、今度は自分が社会に恩返しをしていきたいと強く感じています。

いま大学を1年間休学しようと思った理由も、「将来自分は何をやりたくて、今何を学ぶべきなのか」をもっと真剣に考えてみたいと思ったからなんです。残り2年間の大学生活を大切にするために、いったん日本に戻ってきて色んな場所で、色んな人と関わって今後の方向性を探っていきたいと思っています。


――最後に中高生に向けて一言をお願いします。

Katsuiku卒業生インタビュー 山本つぼみ メッセージ

つぼみ:「何か挑戦する時に、できないって思わないでほしい!!」 とにかく何度でもトライしてみると、思いのほか成功することがある!! これは確信を持って言える!!当然「できない」って思うときもあると思うけど、そんな時は、自分一人でやろうとせずに、「誰とやったらできるかな?」という視点で考えてほしい。人を頼るスキルを磨いて、自分のできないこと、分からないことはさっさと認めてどんどん人を頼ってもいいと思う!そうやって私は今までたくさんの人にサポートしてもらってきたから。


山本つぼみさんが本を出版しました。「あたらしい高校生 海外のトップ大学に合格した、日本の普通の女子高生の話し」。インタビュー記事でも話してくださった彼女自身の海外大学への挑戦に関するお話がまとめられている本です。「地方の公立高校」「留学経験ゼロ」「苦手科目は英語」から始まった彼女の挑戦は多くの人に勇気と自分を信じるきっかけを与えてくれると思います。つぼみさんの話をもっと知りたいという方はぜひ一読ください。