「どのようにしたらもっと欲しい情報をうまく入手できるのか?」

近年、ビジネスをふくめて様々な場面で「質問力」というスキルが脚光を浴びています。

今まで起きたことがない前代未聞の状況が増えていたり、先行きが不透明な世界の中では今まで通りの方法や常識が通用しない場面も増えています。

そんな中で的確に必要な情報を引き出したり、新たな視点を生み出す上で質のいい質問は非常に有効です。

問題解決にも活用できる「質問力」について今回の記事では紐解いていきます。

もくじ
1:質問力とは
2:質問力のメリット、なぜ必要なのか
3:質問の種類
4:質問力を鍛える方法
5:まとめ

1. 質問力とは

一般的に「質問力」の定義としては、物事における不明点や疑問点の答えを問いただす力とされています。

上記の定義では、生徒が先生に質問をするような一方的に質問をして、答えを得るというイメージを持つ方もいるのではないでしょうか。

もちろん不明点や疑問点の答えを見出すという観点では質問力に上記の側面も含まれています。

ただ、質のいい質問は不明点や疑問点の答えを問いただすのみではなく、お互いの視野を広げたり理解を深める作用もあります。

最初の定義に少し加えて、質問力を「物事における不明点や疑問点を通して、物事の理解や世界観を広げる力」として捉えていきたいと思います。

2. 質問力のメリットなぜ必要なのか

質問力を高めることでどのようなメリットがあるのか。

メリット1:より多くの質のいい情報を収集する

ケース2:高校から初めてプレーするスポーツのチーム

質問力を高めることでより多くの情報を収集することが可能になってきます。私たちの生活の中では常にたくさんの質問を活用しています。

生徒が先生に質問をしたり、部下が上司に質問をしたり、営業マンが営業先で質問をしたり、また気になったことをネットで検索することも質問の一つと捉えることもできます。

米メディアのSearch Engine Landが公開したGoogleの年間検索数は2016年のデータで2兆回というデータが出ており、様々な形で世界中で質問が飛び交っていることが見受けられます。

みなさんもネットや日常生活で、より的確な質問をすることによってより質のいい情報を入手した経験があるのではないでしょうか。

メリット2:問題解決に役立つ

質問力を鍛えることで問題解決にも活用することができます。

問題解決では物事の不明点や疑問点、また障壁になっている点をまず明確にすることが必要になってきます。

「現在起こっている問題は何なのか?」

「理想の状況と現状のギャップはどこにあるのか?」

上記の質問を活用し、問題発見を行うことができます。

問題を発見した上で問題を深堀すること、問題を定義することが必要になります。

「その問題は重要な問題なのか?なぜ重要な問題だと感じているのか?」

「問題を生んでいる根本的な原因はどこにあるのか?」

「いくつもの原因の中で影響が多いのは何なのか?」

問題の定義ができた上で問題解決へと移ることが可能です。

「どのようにしたら問題を解決できるのか?」

「〇〇をどのように乗り越えることができるのか?」

「何ができたら問題解決と認識できるのか?」

質問をうまく活用することで問題の発見、定義、解決のステップを的確に行うことができます。

ビジネス界や教育界で近年注目を受けているデザイン思考という問題解決方法も質問を活用しながら問題の深堀や解決策を探っていきます。

デザイン思考のプロセスやマインドセットに関して興味がある方は下記のブログをご覧ください。

メリット3:より深い関係構築を可能にする

質問力は上記のような情報収集や問題解決だけではなく、コミュニケーションツールとしても非常に重要な役割をもっています。

まず質問をすることで相手に関心をもっていることを示すことがができます。

一方的な質問責めになってしまうと逆効果にもなりますが、相手のことを理解したい、相手の考え方や世界観をもっと深く理解するためには質問はとても有効な方法になります。

効果的な質問を行うことで相手の考え方や世界観を引き出すことができると、より深く相手のことを知る機会となり、より深い信頼関係を構築するきっかけにもなります。

例えば、グループでプロジェクトを進めている中、メンバーと意見が合わないことを経験したことがある方も多いのではないでしょうか。

「私のA案の方が相手が提案しているB案よりも絶対いいのに」とA案の優れている点をどんなに伝え続けても埒が開かないことが多いと思います。自分の視点にはまってしまうのではなく、効果的な質問をすることで相手の視点を理解することが可能となります。

「B案に対しての〇〇さんの思い入れを共有していただけますか?」

相手の視点や背景を理解することによって、よりよい解決策につながったりまたは相手の考え方がより明確にわかるため、今まで行き詰まっていた議論に新たな活路を見出すこともできます。

メリット4:思考や世界を広げる

自分の考えについて周りの人に質問をされて、今まで考えてこなかった視点に気づかされた、または話をしている中で自分の理解が深まった経験がある方も多いのではないでしょうか。

突然の質問になりますが、「学校で勉強をする必要があると思いますか?」

人は質問されることによって思考が引き出されます。上記の質問を読みながら、今まで考えていなかったことを考えたのではないでしょうか。

質問されることによってそれまで考えていなかったことについて思考が引き出されます。

より効果的な質問を重ねることで相手の思考や世界を広げることが可能となります。

例えば面接の質問も相手のことをより深く理解すること、または相手の世界を広げるために行われていることもあります。

「あなたがいままで挑戦してきたことは何ですか?」

「それはあなたにとってなぜ大事なのですか?」

「どんな価値観を大事にしてきたのですか?」

「その価値観をより体現するために今行っていることはなんですか?」

質問を重ねることによって相手が大事にしていることや現在や今後行える行動について考えるきっかけを作ることが可能になります。

また上記の質問等は他者と一緒に行うこともできますが、自分自身に対する振り返りの質問としても効果的でもあります。

自分や周りの人たちの世界観や思考を広げるためには、その思考のスタート地点となる質問を投げかけることが有効な手段にもなります。

振り返りに関してもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください:

自分のことを深く理解することが求められる海外大学進学のエッセイに関してもっと知りたい方はこちらをご覧ください:

3. 質問の種類 

質問のメリットや定義に関して紹介してきましたが、どのような質問をいつ活用すればいいのかを理解するには、大きく分けて2つの種類の質問が存在することを意識すると効果的です。

オープンクエスチョン

オープンクエスチョンとは、答えが決まっていなく、オープンで自由に答えてもらうために活用する質問です。

例えば、「あなたの夢はなんですか?」「今の目標はなんですか?」など相手や状況によって答えが大きくことなる質問となります。

自由に相手に答えてもらいたい状況や様々な意見を聞きたい時などに有効な質問になります。不確定で不透明な課題が多い社会ではオープンクエスチョンをうまく活用することでアイデアや視点を発散させることができます。

クローズドクエスチョン

クローズドクエスチョンとは「はい」「いいえ」や「AかBかC」や一つの正解が存在するなどの明確な答えが決まっており、限定された範囲内で答えてもらうために活用する質問です。

例えば「今回のプロジェクトを進めるうえでA案かB案のどちらにしますか?」「この課題に取り組みますか?それとも取り組まずに別のことに集中しますか?」など選択肢が決まっていたり、正解が数限られる中での質問となります。

相手に決断をお願いする際や素早く回答を受け取りたい時などに活用することができます。クローズドクエスチョンをうまく活用することで議論や状況の収束を行うことができます。

どのような進め方がその状況の中で求められているのかを理解し、状況に応じて2種類の質問を活用することで効果的な物事の進め方が見えてきます。

4. 質問力を鍛える方法

では質問力を鍛えるにはどのような方法があるのか。

1、物事に疑問を持って接する

上記にも記載しましたが、私たちは日常でも多くのことに疑問をもったり、知らないことに囲まれて生活しています。その不明点や疑問点を明確にしたいからこそ世界中で何億との検索がネットで行われていたりします。

その反面、目の当たりにしていることや接している中で疑問を持たずに過ごしていることもとても多いです。質問力を鍛えるには日常的に多くのことに疑問を持って接することです。

「なぜ〇〇は〇〇なのだろうか?」

「どのようにして〇〇は機能しているのか?」

「どうしたら〇〇はより理想に近づけるのか?」

自分が日常的に気になっていることを質問として捉えることで、質問する力が携わっていきます。

2、周りから質問を学ぶ

自分自身で常日頃質問を考えることも重要ですが、周りの人たちから質問の仕方を学ぶことも効果的な質問力を鍛える方法となります。

例えば、職場のミーティングで鋭い視点をもった質問をする同僚や、質問をしながらまとめるのが上手な上司、新たな視点を生んでくれる質問をする部下など、周りに注目すればたくさんの質問の場面に直面しているはずです。

その中で効果的と思った質問から学んでいくことができれば、様々な場面での効果的な質問を理解することができます。

また身近な事例以外にもテレビやラジオ、ネット配信での対談でのプロのインタビュー等を聞きながら効果的な質問について学ぶことも質問力を鍛える方法として有効です。

3、質問をたくさんリストし、実践していく

上記の2つの方法に合わせて、質問に意識を向けるだけではなく自分が活用できるようにまずは質問のリストをつくることをオススメします。

日常的に自分の中で生まれた質問や自分の周りやメディアなどで効果的な質問を見受けたらそれをぜひ自分の質問リストに加えてください。自分が質問する機会が訪れた際に活用できるリストが広がっていくはずです。

そして何よりも質問力を鍛えるには質問を実践することが大切です。

恐らく最初はうまくいかないことも多いと思いますが、実践を通すからこそ自分の中で効果的な質問の仕方や活用方法がより明確になってきます。

まとめ

今回の記事では質問力についてご紹介しました。私たちの日常には多くの疑問点や不明点が存在しており、それらをより明確にしていくためには質問は大きな役割を担っています。

またただ不明点などを明確にするだけでなはく、質問によっていままで考えていなかった視点に気づいたり、理解を深める思考のきっかけとなるため、質問が私たちの人生に大きな影響を与える可能性があります。

ぜひ皆さんも新たな質問をもって日々の生活に向かってみてはいかがでしょうか?

もしかしたら今まで気づけなかった新たな発見が待っているかもしれません。

質問力に関連して、フィードバックをする力もいま注目されています。効果的なフィードバックのポイントである3つの質問についても書かれているブログはこちらです: