VUCAの時代と言われる複雑性を増す現代の社会変化を背景に、アクティブ・ラーニングへの注目は高まっており、文科省の新しい学習指導要領にも「主体的、対話的で深い学習」という言葉で登場しています。

一方で、アクティブ・ラーニングはこれまで主体だった講義形式の授業と異なる学習法であるため、具体的な実践方法についてイメージが持ちにくいという点があります。

本ブログでは、アクティブ・ラーニングを実践する際に役立つウェブサイトをご紹介します。

もくじ
1: アクティブ・ラーニングとは?
2: アクティブ・ラーニング型の授業を行うのに役立つサイト紹介
2-1: 科目・目的に応じた実践事例が見られるサイト
2-2: グローバルな課題や国際理解教育に活用できるサイト
2-3: SDGsに関する海外事例を参照できるサイト
2-4: 金融教育で活用できるサイト
2-5: ICT機器を活用した事例を参照できるサイト
2-6: 地域課題学習・探求学習に活用できるサイト
3: おわりに

1. アクティブ・ラーニングとは?

アクティブ・ラーニング(active learning)とは、一方的に教師の話を聞く講義形式の授業ではなく、ディスカッションや調査学習、課題解決型学習(Project Based Learning)など、「学習者が能動的に学習に取り組む学習法」を指します。
VUCA時代では、正解のない複雑な問題に対して、多様性のある人々と協業しながら解決に取り組むことが期待されます。
アクティブ・ラーニングでは、単に知識を習得するだけでなく、そういった複雑な問題に対し取り組む姿勢を学ぶこともできます。

2. アクティブ・ラーニング型の授業を行うのに役立つサイト紹介

2-1. 科目・目的に応じた実践事例が見られる「アクティブ・ラーニング授業実践事例(200事例):NITS」

(出典 教職員支援機構(NITS))
URL:https://www.nits.go.jp/jisedai/achievement/jirei/
発行元:NITS 独立行政法人教職員支援機構

教育の直接の担い手である教員の資質能力向上」をミッションとする独立行政法人 教職員支援機構のウェブサイトです。
小学校〜高校の各科目で活用できるアクティブ・ラーニングの事例を紹介しています。
検索機能も備えており、学年・科目だけでなく目指す学びの姿でも事例を検索可能です。
具体的な教師の問いかけの言葉や、想定される児童・生徒からの反応授業場面の写真など、実践をイメージしやすい情報が記載されています。

(出典 教職員支援機構(NITS))

2-2. グローバルな課題や国際理解教育に活用できる「JICA地球ひろば:JICA」

(出典 国際協力機構(JICA))
URL:https://www.jica.go.jp/hiroba/teacher/index.html
発行元:JICA 独立行政法人 国際開発機構

開発教育・国際理解教育に焦点を絞った、JICAのウェブサイトです。
「先生・生徒のお役立ちサイト」として、世界の現状や課題、国際協力について知り、理解を深めるために役立つ情報が多数掲載されています。
難民問題やSDGs、水問題など、さまざまなテーマについてJICAが制作した教材や外部団体の教材が閲覧・ダウンロードできます。
また、小中高校をはじめ、ろう学校・養護学校を含む教育機関・団体での実践例や学習指導案も閲覧することができます。

(出典 国際協力機構(JICA))

2-3. SDGsに関する海外事例を参照できる「World’s Largest Lesson:Project Everyone」(英語)

(出典 The World’s Largest Lesson
URL:https://worldslargestlesson.globalgoals.org/
発行元:Project Everyone

Unicefと連携しSDGs関連の情報を集約したサイトです。
RESOUCESのセクションでは数多くの実践例Lesson Planを閲覧・ダウンロードすることができ、海外の事例も見つけやすいです。
基本的に英語ですが、動画も多く飽きずにSDGsに関して学ぶことができます。一部、日本語訳のついた動画もあります。

2-4. 金融教育で活用できる「知るぽると:金融広報中央委員会」

URL:https://www.shiruporuto.jp/education/
発行元:金融広報中央委員会

日本銀行が事務局を務める金融広報中央委員会のウェブサイトです。
「中立・公正」の立場から暮らしに役立つお金の知識・知恵を提供することを目的に運用されています。
サイト内には教育関係者向けのセクションが設けられ、教材や授業の実践事例、指導計画案の紹介にとどまらず、アニメを使ったオンライン学習プログラムの提供教員向け金融教育セミナーのオンライン開催など手厚いコンテンツ構成になっています。
また、経済や金融に関する統計データ金融リテラシーの調査結果など、実際に探究学習を行う際に活用できる資料も充実しています。

2-5. ICT機器を活用した事例を参照できる「StuDX Style(スタディーエックス スタイル):文部科学省」

(出典:StuDX Style(文部科学省))
URL:https://www.mext.go.jp/studxstyle/index2.html
発行元:文部科学省

GIGAスクール構想により1人1台のICT端末の整備が進んでいます。
文部科学省が、この新たな機器を、文房具や教具と同様、日常的に活用していくイメージを先生方にもってもらうことを目的とし情報発信をするサイトです。
先進的に実践を進めてこられた自治体・学校の実践事例等が学年・科目別にまとまっています。
また、Apple、Google、Microsoft などのIT企業が教育向けに提供しているサービスを、どのように学習に活用できるか紹介した資料も閲覧できます。

(出典:StuDX Style(文部科学省))
(出典:StuDX Style(文部科学省))

2-6. 地域課題学習・探求学習に活用できる「教育委員会のウェブサイト」

教育委員会のウェブサイトでは、アクティブ・ラーニングの事例や学習指導案の事例を集め、紹介している自治体も多くあります。
地域に関する探究学習などでは、地元の事例が参考になるかもしれません。

3. おわりに

今回はアクティブ・ラーニングに役立つ情報をご紹介しました。
これらのサイトには、アクティブ・ラーニングの情報が多数掲載されており、とても参考になります。
一方で、事例どおりに実践することにこだわりすぎず、学習者の状況や学習の目的にあった内容であることも重要だと思います。
特にPBL(Project Based learning)探究学習グループディスカッションディベートなどでは、学習者の積極的な関与が全体の学習効果に影響します。
この点を踏まえ、最後に学習者の能動的な参加を促すファシリテーションや学習環境に関連する記事をいくつか紹介します。
よろしければこちらもご参考ください。